【これはHenryアドベントカレンダー 2025 シリーズ 1 における22日目の投稿です。昨日の記事は俺たちの成長は止まらない|Sugimura Masashiでした。】
はじめまして、6月にヘンリーに入社したエンジニアのichienです。初めてブログを書くので、半年遅れの入社エントリーになります。
私はこれまで地図や会計プロダクトでの経験を経て、今回、新しく医療ドメインにチャレンジしています。開発では主に医事(医療事務)会計領域を担当しています。
入社して半年、過去の学習経験を活かしながら医療ドメインのキャッチアップに取り組んでいますが、自分なりに理解するまでに時間がかかることが多く、試行錯誤しながら取り組んでいます。
前職ではマネジメント多めのEMロールだった所から、今のヘンリーではエンジニアにフルコミットしており、利用技術周りのキャッチアップにも取り組んでいます。
ライフステージの変化と共に利用時間に制約が増えていく中で、「いかに学習の質を高め、最速で学びを積み上げられるか」という戦略の大切さを感じている所です。
この半年でドメイン理解のために取り組んだことを振り返り、今後のアクションについて考えてみます。
なぜ医療ドメインにチャレンジしたのか?
子どもが成長過程で社会福祉機関による公共の支援や医療サポートを受ける機会がありました。
私にとって初めての経験で、地域で支え合う仕組みがあることにありがたいと思うと同時に、一人のエンジニアとしてこのような公共の仕組みに何か貢献できないだろうかと考え始めたことがきっかけでした。
そんな中、理想駆動で社会課題に真正面から立ち向かっているヘンリーの考え方に共感し、飛び込んでみました。
巨大で複雑なものは難しいけど面白い
当初は「どんなドメインでも、学んでいけばなんとかなるだろう」と楽観的に考えてました。しかし、国民皆保険制度に基づく医療費請求の仕組み、国が定める医療費の根幹を貫く診療報酬制度、外来診療/入院を含めた病院業務の複雑さを一歩一歩理解するにつれて、奥深すぎて一筋縄ではいかないなと考え直しました。
未知で”わからなかった”ことを学び、解像度を上げていくことは面白いです。
"わかる”状態が増えると、自身の成長を実感できて、楽しいのです。
更にそれが難しいことほど、わかった時の成長実感が大きく、より面白くなっていきます。
こんな気持ちで複雑な領域に私は向き合っています。ここから半年間の取り組みを振り返っていきます。
半年間の取り組みと振り返り
1. 医療事務の入門書を読む
最初はどこから手をつけるべきか迷子状態で会話内での単語やコードベースの命名やロジックを見ても、"わからないこと"が"わからない"状態でした。
まず書籍から全体像を理解しようと思いました。
一通り読んでちょっと分かった気持ちになった気がします。
しかし、「書籍で読んだあの内容のことか!」と理解がつながる瞬間があまりなく業務中で活かせてる実感がなかなか得られませんでした。
一度読んで終わりでなく、頭にインデックスを張っておき、思い当たった時に該当部分を読み直すぐらいの温度感でいると良さそうです。
「大量の"わからない"ことがあることが"わかった"状態になりました。」
2. AIで調べる
今はAIがあるので、フル活用したらドメイン理解に費やす時間をショートカットできるのではと考え、知らない用語が出てきたら即AIで調べるようにしていました。
これは学習のフィードバックループを高速に回せそうです。
「"わからなかったこと"を"わかった"気になる状態になりました。」
振り返ると、とても便利で調査負荷を圧倒的に圧縮できていたと思います。
ただ、AIとのやり取りは基本的にクローズドなので、正しい意味で"わかった"のか客観的に判断できず、自身で自信が持てない状態でもあったと思います。
自身でAIで調べる・周囲の人に聞くことは、それぞれ一長一短ありそうです。
3. 病院訪問
半年間で2件の病院を訪問させてもらい、医事課の方々が働く現場を見学させていただきました。
現場での実体験によって、初めて具体的に頭の中でイメージできるようになった感覚がありました。例えば、「外来受付には一台の共有PCが置かれており、画面全体に開かれたブラウザ内でHenryが常に表示されている」の様な現場状況を含めたイメージです。
N=1であっても自分の中に参考となる「絵」が持てると、その後の設計や議論の解像度が大きく変わってきます。これは前職でも経験あったこともあり、自身の中で再現性が高そうです。積極的に現場訪問の機会を得られる環境があるのはとても良いなぁと思っています。
4. エピックオーナーに挑戦
入社して2ヶ月ぐらいで、担当する医事領域の機能開発でエピックオーナーに挑戦しました。
ヘンリーでは、エンジニアリングチームが主体となってプロダクトの仕様を意思決定します。
ユーザーの課題を真に解決するために、社内のドメインエキスパートや医療従事者の経験者などと協働し、時にはエンジニアがリードしてディスカバリーからデリバリーまでを一貫して担います。
この役割を「エピックオーナー」と読んでいて、社内には挑戦を後押しする文化があります。
この役割の存在が、ヘンリーへの入社を決めた一つの理由でもあります。会社の説明資料に記載があるので、ピックアップしておきます。
挑戦する楽しさとドメイン理解が十分でない状況で担えるかどうか不安な気持ちと両方の気持ちが交錯していました。
ドメインエキスパートやサポート、Bizメンバー、デザイナー等多様なロールと協働し、フィードバックを得ながら意思決定を積み重ねることで知識不足を補っていきました。重ねるごとに、徐々に自分で提案できることが増えていきました。
リリース後には、実際に利用している医療機関様にインタビューをさせてもらい、現場の声を直接得ることで、自分達で価値の検証を行いました。
この経験から、ドメイン理解の学習においても学習効率を最大化するのは、「適切な課題設定」と「その解決のためなら何でもするというオーナーシップ」なのだなぁと思いました。
まずやってみること大事。
これからは「点」から「線」で理解していきたい
半年振り返って、ドメイン理解にしても業務タスクにしても、目の前の課題の解決のために必要な知識の学習に多くの時間を使った感覚があります。
複数の取り組みから多くの情報を「点」で学習できたが、どうも自分の中で「点」と「点」をつなげて整理できてる感覚がまだまだ薄いです。
一方で「点」での理解を進めたことで、一定の成果を作ることができたとも思っています。
これからは長期的な視点を持って、学んできた「点」をつなげ、体系的に「線」で理解するためにアクションを増やしてゆく予定です。例えば、以下の様なことを考えています。
- 医療事務の経験者やドメインエキスパートと積極的に話し、自分の理解に対して壁打ち等を通してフィードバックをもらう
- 社内で得た情報をつなげるため、読むターゲットを社内ドキュメントに絞って幅広く読む
- 厚生労働省が公開している資料などの一次情報の読み方を学ぶ
さいごに
ドメイン理解の進め方はまだまだ探索しながらなので、定期的に振り返っていきたいです。
私の半年振り返りを最後まで読んでいただきありがとうございました。
もしヘンリーに興味をもっていただけた方がいたら、ぜひお話しましょう!
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