「従事」とは?意味や履歴書での使い方、敬語表現などを解説

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「従事」という言葉、正しく使えていますか?日常会話ではあまり登場しないこの熟語ですが、履歴書の職歴欄や就職・転職活動の場面では頻繁に登場する重要な表現です。使い方を誤ると採用担当者に違和感を与え、せっかくの自己PRが台無しになることも。

この記事では「従事」の読み方・意味・語源から、履歴書での正しい書き方、敬語表現、類義語・対義語、さらに英語表現まで幅広く解説します。ぜひ最後まで読んで、ビジネスシーンで自信を持って使えるようにしてください。

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「従事」って履歴書にどう書けばいいの?そもそも正しい意味を理解しているか不安…。

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大丈夫です!「従事」は意味の範囲をしっかり理解すれば使いこなせます。誤用パターンも含めて丁寧に解説しますね。

目次

「従事」の読み方・意味・使い方

「従事」は「じゅうじ」と読みます。意味は「仕事や活動に取り組むこと」「職務に携わること」。品詞としては名詞ですが、実際の使用場面では「する」を付けて「外回りの営業に従事しております」のように動詞として用いるのが一般的です。

また、履歴書の職歴欄では「営業職として従事」「システム開発業務に従事」というように体言止めで簡潔に記載するスタイルが定着しています。シーンに応じた使い方を覚えておくことが大切です。

ポイント

「従事」とは「特定の職務・活動に携わること」を意味します。会社に所属すること・役職に就くこととは異なる点に注意しましょう。

「従事」の語源と歴史的背景

「従事」は「従(旧字:從)」と「事」を組み合わせた熟語です。その歴史は非常に古く、中国最古の詩集『詩経』の「十月之交」に「黽勉從事(黽勉として事に従う)」という一節が登場します。これは紀元前11世紀、周王朝時代の詩歌とされており、「従事」という言葉がいかに長い歴史を持つかがわかります。

また古代中国の漢の時代には、「刺史」に仕える属官の役職名として「従事史」という肩書きが存在していました。このように「従事」は単なる現代語ではなく、歴史的な文脈でも使われてきた由緒ある言葉です。

漢字の成り立ちから意味を掘り下げると、「従(從)」は集団を先導する主人の後に人々が付き従って行進する姿を象形した文字です。そこから「後について行く」「事に携わる」という意味が生まれました。一方「事」は神事・行事・儀式などを表す象形文字で、「行為」「仕事」「要件」などを意味します。

語源まとめ

「従(從)」=後に付き従う・携わる × 「事」=行為・仕事 → 「従事」=仕事に携わること

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「従事」のビジネスでの使い方と誤用例

ビジネスシーンで「従事」を使う場合は、「経理事務のお仕事に従事しております」のように、具体的な職務内容とセットで使うのが基本です。職務の内容が明確になることで、相手に自分の業務を正確に伝えられます。

一方、「従事」は万能な言葉ではありません。会社への所属や役職への就任を表す場面では使えないため、注意が必要です。以下によくある誤用例とその正しい表現を整理しました。

よくある誤用に注意

【誤】部長は30年の永きにわたり当社一筋に従事してこられました。

【正】部長は30年の永きにわたり当社一筋に勤務してこられました。

「従事」は特定の職務に携わることを指し、「会社に所属して働く」という意味では使えません。

【誤】4月1日より当社にて経理部長に従事しております。

【正】4月1日より当社にて経理部長を務めております。

役職に就くことを「従事」で表現するのはNG。「従事」はあくまで職務・活動の内容に対して使います。

使用場面正しい表現「従事」は使える?
特定の業務・職務に携わる営業職に従事しております使える
会社に所属して働く当社に勤務しております使えない
役職に就く経理部長を務めております使えない
活動・プロジェクトに取り組む開発プロジェクトに従事しております使える

履歴書での「従事」の正しい書き方

「従事」が最も活躍する場面のひとつが、履歴書の職歴欄です。職歴欄では時系列で年・月・職歴を記載するのが基本ですが、スペースに余裕がある場合は「○○に従事」と業務内容を具体的に加えると、採用担当者への伝達力が大幅に上がります

特に志望職種と関連する業務経験がある場合は、積極的に記載することをおすすめします。どのような業務を経験してきたかを明示することで、採用の可否に直接影響することもあります。ただし、長すぎる説明は読まれない可能性があるため、端的にまとめることが重要です。

履歴書記載の例

【良い例】2019年4月 株式会社〇〇 入社 法人営業部に配属、新規開拓営業に従事

【良い例】2021年7月 Webシステムの設計・開発業務に従事(担当:バックエンド開発)

  • 業務内容を具体的に記載する(職種名だけでなく実際の業務を明示)
  • 志望職種に関連する経験は積極的にアピールする
  • 1行〜2行程度で端的にまとめ、読みやすさを優先する
  • 体言止め(「〜に従事」)で統一するとスッキリした印象になる

「従事者」の意味と用例

「従事者」とは「仕事に従事している人」のこと。主に官公庁や行政機関が職業・職種を分類する際に「○○従事者」という形で使用されます。

たとえば総務省の「日本標準職業分類」では、「大分類A:管理的職業従事者」から「大分類K:運搬・清掃・包装等従事者」まで11種類の職業従事者を掲載しています。そのほかにも医療従事者・兼業従事者・航空従事者などの表現が広く使われています。

「日本標準職業分類」では、学問的な仕事に従事する人を「研究者」、技術的な仕事に従事する人を「技術者」として区分しています。

「従事」の敬語表現(尊敬語・謙譲語)

ビジネスシーンでは、「従事」を敬語として使う場面も少なくありません。敬語の種類によって表現が異なるため、尊敬語と謙譲語をそれぞれ確認しておきましょう。

尊敬表現:目上の人の行動を表す場合

上司や先輩など目上の人が「従事している」ことを述べる際には、尊敬語を用います。「従事」の代表的な尊敬表現は以下の通りです。

  • 「従事される」
  • 「従事なさる」

例文:これまで営業部で直属の上司だった先輩は、次年度から他部署の業務にも従事されることになった。

謙譲表現:自分の行動をへりくだって伝える場合

自分が何かに従事していることを目上の人に伝える際は、謙譲語を使って表現します。「従事いたす」「従事させていただく」が代表的な謙譲表現です。

例文:「本件については私が従事いたします」と上司に宣言した。

敬語の使い分けまとめ

尊敬語(相手の行動に使う):「従事される」「従事なさる」

謙譲語(自分の行動に使う):「従事いたす」「従事させていただく」

「従事」の類義語・関連語と使い分け

「従事」と似た意味を持つ言葉はいくつかあります。それぞれ微妙にニュアンスが異なるため、場面に応じた使い分けができると表現の幅が広がります。

従業(じゅうぎょう)

特定の業務に携わること。「従業員」は「雇われて業務に携わる人」を意味します。

服務(ふくむ)

仕事に従事すること。「仕事に服する」という義務的・規律的なニュアンスを含みます。「服務規定」のような法的・組織的な文脈でよく使われます。

執務(しつむ)

事務や業務を行うこと。主に公務員や役所・官庁での業務に用いられることが多い表現です。

携わる(たずさわる)

「従事する」とほぼ同義。日常会話・ビジネス文書の双方で使いやすい表現です。

「服務規定に従わない労働者には、懲戒処分として解雇や昇給停止を科すことがあります」のように、「服務」は規律や義務を伴う文脈で使われることが特徴です。

「従事」の対義語:働かないことを表す言葉

「従事」(職務に取り組むこと)の反対の意味を持つ対義語には、次のような言葉があります。

対義語読み方意味
安逸あんいつ何もせず気楽に遊び暮らすこと
怠惰たいだすべきことをせずなまけてだらしなく過ごすこと・そのような性質
徒食としょく何もしないで食べるだけの生活を送ること
瘋癲ふうてん精神状態がまともでない人・まともな社会からはみ出してぶらぶら過ごす人

「瘋癲(ふうてん)」は難読語ですが、映画「男はつらいよ フーテンの寅」でおなじみの「フーテン」と同じ言葉です。定職を持たずぶらぶらする人を表す表現として親しまれています。

対義語の例文:療養期間が長すぎたせいか、心身に怠惰と安逸の念がしみついたようです。

「従事」の英語表現:場面別の使い分け

「従事」を英語で表現する場合、文脈によって適切な単語が異なります。最もニュアンスが近いのは「engagement」ですが、仕事・職業を広く表す場面では「business」「job」「task」「work」が使われます。それぞれの意味と使い方を整理してみましょう。

英単語主な意味使用例・補足
engagement従事・没頭・短期雇用・婚約「従事」のニュアンスに最も近い。ビジネス英語でも使用
business業種・業界・取引・要件幅広いビジネス場面で使われる汎用語
job職業・収入を得るための業務アルバイト=part-time job、就活=job hunting
task割り当てられた作業・骨の折れる仕事期限内に完了すべき任務。ITのプロジェクト管理でも多用
work仕事・業績・作品・機能幅広い意味を持つ。「work out」は運動する・うまくいく

「task」の語源はラテン語の「tasque(義務)」で、税金を意味する「tax」も同じ語源から派生しています。現代ではコンピュータやプロジェクト管理の文脈で「細分化された作業」を指す言葉としても定着しています。

「work」は使い方が非常に幅広く、「仕事を家に持ち帰る」は「take my work home with me」と表現できます。またレストランで「まだ食べています」と伝えたいときは「I’m still working on it!」という表現も使えます。


まとめ:「従事」を正しく使いこなすために

「従事」は履歴書・職務経歴書・ビジネス文書など、さまざまな場面で活躍する言葉です。正しく使いこなすことで、あなたの職歴や業務内容をより説得力を持って伝えることができます。

記事のまとめ

「従事」の読み方は「じゅうじ」。意味は「仕事や活動に取り組むこと」「職務に携わること」です。

「会社に所属すること」「役職に就くこと」とは意味が異なるため、混同しないように注意が必要です。

履歴書では「○○業務に従事」と体言止めで具体的な業務内容を記載するのが効果的です。

敬語表現は、尊敬語「従事される・従事なさる」、謙譲語「従事いたす・従事させていただく」が代表的です。

  • 類義語:従業・服務・執務・携わる
  • 対義語:安逸・怠惰・徒食・瘋癲
  • 英語表現:engagement(従事の意味に最も近い)、business・job・task・work(仕事全般)
  • 「従事者」は「仕事に従事している人」を指し、総務省の職業分類などで使われる公式表現

よくある質問(FAQ)

「従事」の正しい読み方は何ですか?

「従事」は「じゅうじ」と読みます。「仕事や活動に取り組むこと」「特定の職務に携わること」を意味する熟語です。

履歴書で「従事」はどのように使えばよいですか?

履歴書の職歴欄では「○○業務に従事」「○○職として従事」というように体言止めで業務内容を具体的に記載するのが基本です。志望職種に関連する業務経験は積極的に記載しましょう。

「従事」と「勤務」の違いは何ですか?

「従事」は特定の職務・業務・活動に携わることを指し、「勤務」は会社や組織に所属して働くことを指します。「30年間当社に勤務した」は正しい表現ですが、「30年間当社に従事した」は誤用です。

「従事」の敬語表現を教えてください。

尊敬語は「従事される」「従事なさる」(目上の人の行動を表す場合)、謙譲語は「従事いたす」「従事させていただく」(自分の行動をへりくだって伝える場合)です。シーンに合わせて使い分けましょう。

「従事」を英語で言うとどうなりますか?

「従事」のニュアンスに最も近い英語は「engagement」です。ただし仕事・職業を広く表す場合は「business」「job」「task」「work」などが使われます。場面に応じて使い分けることが重要です。

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