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#152【日々徒然】「通り一遍なことしかしない」プロの行く末を案じつつ、もっと案じられるべき我が身の気楽さの理由はよく分かっていない。【個人事業主】

    小さな会社の決算を少しだけ手伝った。
    個人商店レベルの規模の小さい会社で、経理は一人。Excel一つで頑張っている。決算のみ税理士にチェックしてもらう体制で、一人経理氏は、10月末に、税理士先生に渡す資料を整理している。法人税等の計算の仕方が分からない、と困っていた。税理士先生に苦労かけないように、大きく外れない概算の数字を出したいが、調べてもよく分からないという。

    相談を受けたが、私も分からない。
    こっちのスキルは簿記2級だ。それもはるか昔にとった資格で、実務経験は伝票入力程度で戦力になれない。
    ただ、私には、最近身に着けたスキルがある。AIに頼る、その頼り方は、この一年でだいぶ習熟した(と思う)。

    そして最近購入したパソコンにExcelがあり、Excelにはアドインがある。ChatGPTやClaudeを組み込むことができるので、AIが直接シートを編集できる。(すごいな)

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    ClaudeとChatGPTが並んでいる

    一人経理氏より、Excelのシートの一部を受け取って、私のパソコンで開いてみた。
    ChatGPTをクリックし、モデル選択ではGPT-6 Solを選んだ。
    一人経理氏が横で、わーわー言うのを、モデルが理解できるように通訳して、ExcelのSolさんに法人税等を計算させた。
    出てきた計算結果は雑だった。仕方ない、通訳の語彙が足りなかった。私の依頼の投げ方が雑だった。

    しかし、Solと会話を往復したので、何をどうしたら目的を達成できそうか、当たりを付けられた。
    Excelシートを開きなおし、気分を変えて、アドインのClaudeをクリック、Opus5.5に法人税等を計算させるべく、細かく、言葉は少なく、情報を入力した。

    結果は上々で、Opus5.5は法人税等を計算するだけではなく、計算式の組み立て方を表示した。もったいないので新規シートを作らせた。印刷して、一人経理氏に渡した。
    感動したようだった。
    一人経理氏は、日々のExcel作業を相談する先がなく、チャットでAIに聞くことはあっても、直接Excelをみてもらったり、シートを作成してもらったりしたことはなかったという。

    今回、Opusが出してきた計算式は正しいとは限らないことは重々分かったうえで、計算や判断のとっかかりが欲しかったので大変参考になるとのこと。これで概算を出して税理士先生に相談する、とさっぱりした顔で言った。
    税理士に相談してくれるなら安心だ、と思っていたら、一人経理氏はぽつりとつぶやいた。

    「うちみたいな会社は、税理士使わずに、直接税務署出せばいいんだよね」

    Opusが出してきた計算シートで、自力でやれる自信がついたらしい。
    自信がつくのは結構なことだけど、税理士の役割はそれだけじゃなかろうとくぎを刺した。

    「通り一遍なことしかしない税理士先生ならいらんかも知れないけど、税務関係でアドバイスとかしてくれるんでしょ?」

    一人経理氏は、あいまいに笑って答えなかった。

    AIが進歩して、いままでやれないと思っていたことが実はやれてしまえるのだということに気付くようになって、世の中は、こうやって少しずつ変わっていくんだな、と考えながら帰宅した。

    切られそうになっている税理士先生のことだけでなく、「通り一遍なことしかしない」プロの行く末を案じつつ、まっさきに仕事がなくなるのは自分のような、プロでもない何でも屋だよなあと思いながら、なんでかあんまり悲観はしていない。

     
     

    otch

     
     
    2025年7月より生成AIユーザー(スマホ)。使い始めはChatGPT、Claude Opus4.7あたりから生成AIの使用頻度が高くなり、Fable5で決定的になった。2026年9月のGPT-6Astraから個人開発してる。株式投資スイングトレードが趣味。

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