来春用の毛鉤各種

最後のフジリンゴも収穫を終え、冬野菜等も大根は畑に埋けて・・・(笑)

12月らしく雪が残るようになりました

新潟県全域と犀川殖産漁協の釣り券は今年も余り活用が出来なかったと感じています

それでも来季用の毛鉤を準備していると楽しくはなります

使う針は・・・

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軸太ですけどフライフックなら#17程度でしょうか

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個々になりますと・・・

定番の毛鉤が並びます・・・(笑)

番外編 餌入れ二種

農作業が天気のお陰で前倒し過ぎてバタバタしています・・・(笑)

定番の一品 飛騨 餌入れから

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工芸品としても見事な一品

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使うわけではありませんけど・・・(笑)

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外観は漆塗り、中側は朱塗りの漆塗り 背側には受けが付いています

次が川虫入れ・・・

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工芸品としても見事な逸品です・・・

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実際に使うわけでは有りませんが贅沢な品物ですね

付記 ———–

竹編籠には、昔なら山胡桃を手拭いに入れて潰して拭き上げていました。

今なら手軽に手に入る様になった亜麻仁油を使って定期的に手入れをしています、割れることが無くなりますし防水性も高まります、徐々に色が濃くなってくるのも楽しみです。

竹竿の話 クラウンホートン

シングルロッドとしては一番に持ち出しているかもしれません

犀川本流が目的地でしたから当然と言えば・・・(笑)

実釣で使うには補修も必然、破損予防と補強を兼ねてケブラースレッドで補修巻き

60年代以降の竿の方がそれ以前の竹竿より何故か〇〇は、一先ず置いておきます(笑)

本来、10Fとされているクラウンホートンですが手持ちを測ると10F2iの長さです

もう一本、今回のクラウンホートンは9F9iですから不思議です

・・・(以前紹介したイッチェン・ロッドも各々長さが違いました)

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こちらは1961年製造のクラウンホートンです

特徴的なロッドソックスは・・・

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このタイプのロッドソックスはジッパーが壊れているのが多々有りましたがこれはしっかりとしています

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勿論、スナップとジッパーに予防策は必然ですね・・・

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1961年製造とは言えロッドサインやストリッピングガイド等、50年代と同じなのも不思議です

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別字体で#7と書き加えられているのもこの竿の愛嬌の一つです

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1961年製造と1964年製造の対比

トップリングの大きさも違いました

新しいとは言え1961年製造ですからリペアは必然、しっかりと実釣できるようにしています

10F2iと9F9iですが、並べれば長さの違いが解りますけどそれ以外の違いが振っても判らないのは持ち手の才量の無さかと思います・・・(笑)

竹竿の話 ホートン

1941年製造 ホートン 9フィート半

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状態は良かったのですが経年劣化していましたので、リペアしています

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当時はロッドティップは別ケースに入っておりました

本来はスネークのはずなのですがそれ以前の前の旧い型・・・

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真っ黒だったリングは、磨き上げて本来の色に戻しました

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フェルールとグリップリング(グリップ上部の金具)を黒染めして各スレッドには上塗りをしています

ロッドの塗装を剥がしての塗り直しを考えましたが、塗装のひび割れも軽微で上塗りもされていない状態でしたから(これも大事)、実釣で使える程度の防水処理をしています

シリーズ中、一番に短いとはいえ9フィート半の長さですが、持ち重りもなく非常に振りやすいと共にラインコントロールも容易、ドライフライロッドとしての評判の高さが良く解ります

テンカラ用バーブレス毛鉤

降雪続きで山渓はまだまだ立ち入りが出来ません

里に藤花、山に卯木が咲くまでは・・・(笑)

自制しながら毛鉤巻き

釣針はバーブレスフックを使って実戦用です

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アメリカに送った毛鉤に使ったのは・・・

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ナノ・コート使用の釣針でしたがもう少し一般的に・・・

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スタンダードシャンク B11-B #12

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独特のプロポーションが堪りません・・・(笑)

絹糸各色を使って胴を仕上げて補強に銀線

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蓑毛は定番の雌雉・・・

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仕上げは・・・

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先日まで巻いていたフライと比べて・・・

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当然なんですがプロポーションは違います

house of hardy フックシャープナー

僥倖のような品物

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化学研磨されたフライフックばかりとなれば無用の長物かもしれませんね

20年前位と言われましたがハウスオブハーディー時代以前からの存在

(マークはHouse of Hardyですからそれ以後ですけど)

当時でも、化学研磨されたフライフックばかりでしたので余り必要性は感じておりませんでしたし、こちらの品物は天然の砥石ですから、尚更躊躇している間に、品物自体無くなってしまいました

それよりダイヤモンドシャープナーのほうが良いのも・・・(笑)

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ダイヤモンドシャープナーは確かに良い品物ですが、古いフックばかりとなると当たりが強すぎるのかも・・・等、という事を考えていたときの出会いです

未使用新品ですがとても古い革ケースですから・・・

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こちらを使ってカサカサになっていた革に栄養分補給

続いて・・・

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切りっぱなしの、天然砥石そのままでしたから、各角を丸めて耐久性(割れ難さ)を向上させます

フックシャープナーの使い方は思っている方向の逆に研ぎます・・・(笑)

勿論、今の釣針には無用の長物ですね

使っている針が古いと、ポイントの手入れは新品フライフックでも必要性は有ると思っています

国産釣針並のポイントばかりなら・・・

早春の蚊頭針 

残雪は多いし今も降雪中ですから机に戻って毛鉤巻き

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秋田袖と明記されていますが関東袖としたほうが理解しやすい針型です

「純金」と明記されている通り鍍金仕上げです

こちらを使って・・・

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金玉も鍍金仕上げの純金です

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純金仕上げの金玉ですが、元はガラスビーズですから内径を巻糸で合わせて割れにくくします

絹糸で胴を仕上げて・・・

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蓑毛は雌雉です

こちらを使って「笠巻」に仕上げます

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続いて・・・

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巻き糸は黒の絹糸

こちらは「伏蓑巻」です

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蓑毛も雌鶏で仕上げます

早期の渓流に・・・

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冬の間の愉しみ・・・

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今年の主題は、色々と集めた釣針の違いを再確認するため・・・

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使った毛鉤入れはリチャードホイットレー、西暦2000年の記念商品・・・

今年は2025年ですから、25年も前の品物!

手持ちの中では一番に新しい、と思っていましたが・・・(笑)

スプリッティングハンマー

スプリッティングハンマー(モール)

(立木をチェーンソーで伐採後、薪作りで割る為の斧)

このブログでは場違いな品物ですがご容赦ください

只今、柄には亜麻仁油を塗って、刃面は研ぎ直ししています

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重い為に余り利用されることが無いらしいです・・・

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一番下はハンマーと言うよりスプリッティングアックスですね

他は片側が楔打ち用になっているので本来はスプリッティングハンマーと呼びます

このような斧かハンマーかと、呼ばれる品物ですが今、日本で一番人気は断然、上から2番目の・・・

Sが付いているので2014年2月以前の製造でしょうか・・・

現行品でも一本だけで、他の三本纏めた販売価格より高いです(笑)

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現行品はGRANSFORS BRUKで、最後のSが有りません

この”s”が付くと、コレクターズアイテムとなり、使わないで飾る品物だそうです・・・(笑)

でも・・・コレクターズアイテムならこちらかと思います

安価な中国製品が斧業界まで席巻した時代の表記

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プリマヒッコリーと共に、その”S”と連なる”AB”までの表記は時代背景も含め貴重品

他のスプリッティングハンマー&アックスは・・・

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今はGRANSFORS BRUKに統合された・・・SAW

こちらを見ると各斧の性格が解るかと思います

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色々な木を、頼まれ仕事で伐採して一番に頼りになるのが左側

SAWでも有りませんが、これこそ伝家の宝刀・・・(笑)

瘤だらけの林檎でも割りますし、これで割れなければチェーンソーの出番です

(薪割り機に入れたら粉々になります)

日本で一番人気の品物は良くも悪くもどっち付かずの中庸

タイイング用バイスも日本ではレンゼッティよりも断然、○○○○○

リーガルなんてそれこそ蚊帳の外・・・不思議です(笑)

長くリーガルを使ってきましたがこの頃出てこないのは毛鉤に使っているピアノ鋼線製釣針の場合、鋼材としての柔らかさがジョーの締め付け圧力に耐えられ無いためです

英国製の古いフックでも同じく、締め付けたところが脆くなりやすい為、調整できるレンゼッティで巻いています

元々、釣針はこの斧に使われているスウェーデン鋼です

秋口は、自宅横の薪置場に運んでいますので少くなっています

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只今は・・・(笑)

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一列だったものが2列に成り、今は3列目

春作業の剪定作業に伐採、抜根等有りましたので増えています・・・(笑)

雑感 ————–

繊維に沿って割る為の道具ですから、薪割り用のスプリットモールとかスプリットハンマー等と呼称される物はアックスでは有りません

20数社有ったスウェーデンの斧産業が3社になり、その残ったSAWもフォルツブルック社に統合されたのですが、面白いのが各社で使われるそのスウェーデン鋼自体が違うのです

フォルツブルック社が使うスウェーデン鋼は残った3社の中では柔らかい、古いタイプの鋼材かもしれません

硬さから言えばホルツ、中庸がSAW

スウェーデン鋼の中での比較ですから道具としては充分な鋼材です

用途に合わせ使うメーカーを変えるのも・・・(笑)

フォルツ社製はグリップを調整しなくても使えるのが利点ではありますが、それでも他社に比べて高価格なのは所有欲を満たす為としか思えない

使っていると緩んでくるのは仕方無いけれど、5トンの圧力でと宣伝文句に使っている割に一番緩みやすいのは何故でしょう

でも、単調に成りやすい薪割り作業も木の種類や形状様々に合わせて使うモールを変えるのも楽しみの一つです

使った後、刃を整え刃面を磨くと各メーカーの思惑が現れるのも一つの愉しみ

追記 ————-

「杢目」 木目と違い老齢な木に現れる杢目は様々な名前が付けられています

全体的には「虎斑」とも呼ばれています・・・

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木目に直交しているスジがその「虎斑」と呼ばれているものです

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解りづらいですね・・・(笑)

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柄全体に広がる「杢目」は得難いものですから、磨き上げて亜麻仁油を塗り仕上げています

杢目には様々な名称が有りますが、木目に直交する形として虎杢、縮緬杢、波状杢、縮杢等の名称が挙げられます

杢目が表れる材は一般的な木目材に比べ強度が高いと言われています

蓑巻き二段金

「蚊頭針」と毛鉤を呼んでいた頃

鮎毛鉤の様に漆に金箔を貼り金玉とした蚊鉤の種類には、鮎毛鉤同様に二段金、三段金等の種類が有りました

(以前にも詳しく紹介しておりますので過去記事をご参照ください)

まずは下巻き・・・

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ストリップドグースを二股にして・・・

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こちらも古くから、蚊頭針では定番の形です

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最初期はこちらに使った「薇綿」の様に、ふっくらと巻けと聞いています

その後、薇自体が毛鉤用資材として広く知られ、しっかりと巻くように変わっていったかもしれませんね

(此処らへんではしっかりと巻くように聞いていました)

「薇」はニンフ用資材だったのかもと思うと愉しいです・・・(笑)

山女魚針に山女魚の蚊頭を巻く

車を運転しだした若い頃、山梨の釣具屋で見掛けた毛鉤?、蚊頭針?

当時、「飲めない水に住む魚は釣らない」なんて矜持が有りましたので兎に角、山岳渓流のみ

今となればなんて勿体無い事をと思い返しています・・・

先回登場した狐型針

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当時は殆どの針先にオフセットが付いていました

こちらを使って・・・

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胴は犀川で拾った「ヒーロン」のセカンダリー

蓑毛は雌雉・・・

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片側を外して・・・

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当時使っていた「岩魚毛鉤」の半分にも満たないサイズ感でした

(毛鉤と言うより、蚊頭針?という感覚でしたから)

まだまだ山女魚とかアマゴに・・・

言い訳ではありますが「山女魚」とか増して「アマゴ」に対して釣対象の概念すら無く、釣り仲間の中にはその山女魚自体を見たこともないなんて方々すら居たほどです・・・(笑)

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