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夜の世界で孤立・困窮している女性たちに、必要な支援を届けたい

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プロジェクト本文

風テラスについて

  

 私たち風テラスは、性風俗の世界で働く女性の無料生活・法律相談窓口を運営している非営利団体です。
 

 性風俗の世界には、「どんな仕事をしているの?」「どうやって生計を立てているの?」「そんな危ない仕事するから」と言われることが怖くて、どこにも誰にも相談できずに困っている人が少なくありません。
 

 適切な人や窓口に相談できないことで、

 

 ・病気が悪化してしまった

 ・借金が増えてしまった

 ・詐欺に引っかかってしまった

 ・学校を辞めてしまった

 ・脅されて理不尽な要求を飲んでしまった

 ・家族や友人に仕事をバレされてしまった

 

 このように、事態が悪化してどうしようもなくなった末に相談に来る方がいます。

 

 「もっと早く相談につながっていたら」と思う一方、安心して相談できる場所は誰もが持っているものではありません。

そのうえ、性風俗で働く中で起こったトラブルとなれば、「自己責任」と責めら、相談したことで傷つき、もっと苦しくなることもあるかもしれません。

 

 そこで、風テラスでは、風俗で働く女性のみを相談支援の対象とすることで、そこで働く女性が尻込みせず、安心して相談できる機会を提供したいとの思いで、SNS相談窓口を運営しています。

 

 私たちは、性風俗で働くことの是非は問わず、性風俗で働く中で困りごとを抱え、誰にも相談できなかった本人の気持ちに寄り添い、困りごとの解決策を一緒に考える支援を目指しています。

 相談に訪れた女性が、相談する前に抱えていた不安を緩和し、明日も生きていこう、と思えるような前向き気持ちになれるよう、私たちは、だれもが「今日の安心」と「明日の選択肢」を得られる社会を実現する、というビジョンを掲げ、活動しています。

 

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プロジェクトを立ち上げたきっかけ

 

■従事者42万人

 

 全国で約42万人。これは、性風俗店で働いている女性の推定人数です(2024年9月現在)。

 

 そんなに多くの女性が、性風俗の世界で働いていることに驚かれた方もいるのではないでしょうか。

 

「性風俗で働いている」というと、「遊ぶ金欲しさで働いているのでは」というイメージが浮かぶこともあるかもしれませんが、多くの女性は、毎月の生活費や家賃、学費、子どもの養育費のために働いています。

 

 性風俗の世界は、「現金日払い」「自由出勤」「学歴・職歴不問」ということもあり、経済的に困窮した学生や女性、障害や病気などで正規で働くことが難しい方が、一定数、働きに来ている現状があります。

 

 しかし、性風俗に参入すれば、だれもが楽して短時間で高収入を得られるわけではなく、客足や指名の数等に収入は左右され、しれつな営業活動が必要な一般社会と同じ競争社会が広がっています。

 

 求人情報にあるような十分な収入を得られる人は一部であり、むしろ、家賃滞納や多重債務、精神疾患、DVなどの課題が深刻化する人も少なくありません。

 

■2015年、性風俗店を訪問

 

 2015年、都内の性風俗店にソーシャルワーカーと弁護士が訪問し、店舗の待機部屋で、ある一人の女性の相談を受けました。

その女性は、メンタルが悪化して一般の仕事をやめたものの、家族を養うために、複数の薬を服用しながら店舗に在籍していました。私たちは、この女性の相談を通して、本来は福祉制度を活用したり、債務整理をして再スタートする権利がある人々が、相談するすべがなかったり、支援を受ける情報を持たずに、性風俗の世界に集まっている現実を知りました。

 

そこで、性風俗で働く中で重大なトラブルに直面していても、誰にも相談できないまま、孤立と困窮を深めてしまう人々への支援が必要であると考え、待機部屋での法律・生活相談活動が始まりました。

 

 コロナ禍によって、待機部屋の訪問相談が難しくなり、SNS相談を開設したところ、全国各地から相談者が殺到する事態となりました。訪問できる特定の店舗に限らず、全国の困窮者から相談を受けることができるようになり、あらためて性風俗で働く女性の課題を知ることとなったのです。

 

■社会から「見えづらい」性風俗で働く女性

 

 現在、性風俗で働く女性の姿は、非常に見えづらくなっています。花街の店舗で働く女性は一握りであり、無店舗型のデリバリーヘルス(通称デリヘル)はマンションやビルの一室に女性を待機させ、仕事が入れば、客の待つホテルや自宅に送迎するシステムです。

 

店舗の看板もなく、インターネットでの集客・求人が中心になっているため、多くの女性がいつ・どこで・どのように働いているかは、外からは全く分かりません。

 

そして、「働いていることを言えない」という理由で、誰にも助けを求めることができず、社会的に孤立してしまう女性が存在しています。

 

 ●子の学費、親の介護を風俗で支える (40代、シングルマザー)

高校生の子どもと、介護が必要な高齢の母親との同居です。 親の介護のためフルタイムの職にはつけません。子どもの学費と生活のため、短時間で高収入を得られるデリヘルでどうにか家計を回しています。 しかし、コロナの影響で仕事が無くなり、生活が成り立たなくなってしまいました。 出勤しないと家族を養えない。子どもも進学できない。 しかし、風俗で働いていることを知られるのが怖くて、他の人に相談することができません。

 ●軽度知的障がいを抱えながら風俗で働く(30代、独身)

子どもの頃から何かを覚えることが苦手でした。
中学校を卒業後にアルバイトを転々としてきましたが、どれも長続きしません。
今は昼間は派遣で介護の仕事をしています。でも、自分でお金の管理ができないため、カードローンの負債は100万円を超え、利息の支払いで精一杯。
生活のため、土日に格安のデリヘル店で働くことにしましたが、月に数万円程度の収入にしかなりません。

医療にも、福祉にもつながっていません。

 

風テラスは、2015年10月に相談活動を開始して以来、全国から延べ1万3000人以上の相談を受けました。

 

それでも、私たちが支援を届けることができた人数は、性風俗の世界で働く女性全体からみれば、ほんのわずかです。

 

性風俗の世界で働く女性に対する支援は、まだまだ不足しています。「自業自得じゃないか」「自己責任だろう」といった言葉で切り捨てられてしまうこともあります。

 

福祉や司法の世界においても、風俗に対する偏見や差別、無理解などのために、この領域に関わる支援者はまだまだ限られているのが現状です。

 

私たちは、こうした現状を少しでも改善し、見えづらく、つながりづらい世界で働いている女性たちが、適切な支援や窓口につながることのできる、「今日の安心」と「明日の選択肢」を得られる社会を作っていきたいと考えています。

 

 

プロジェクト内容

 

 私たちは、SNS相談を通して、夜の世界で孤立・困窮している女性たちと「つながる」ため、そして弁護士とソーシャルワーカーによる相談支援を通して、彼女たちを必要な社会資源に「つなげる」ための活動を行っています。

 

1.「つながる」ためのSNS相談・・・女性たちに「今日の安心」を届ける

 

夜の世界で孤立・困窮している女性に対して、SNSを通した無料の法律・生活相談を行っています。

 

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SNS相談を通して、ソーシャルワーカー(社会福祉士・精神保健福祉士)の相談員が、本人の抱える不安に寄り添いながら、困りごとの整理や利用可能な制度・支援の情報提供を行っています。

 

SNSで「つながる」ことを通して、女性たちに「今日の安心」を届けることを目指しています。

 

 

●風俗で働く女性の悩みや解決策をマンガで発信しています

 

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「高収入」という求人情報に惹かれて、あるいは友人に誘われるまま、性風俗の仕事に関する知識や情報を全く持たずに、この業界に入ってくる女性も少なくありません。

 

店舗とのトラブル、性暴力、性感染症、ネットの誹謗中傷などのトラブルが起こった際の対処方法や、税金や社会保障の仕組みを知らないと、後々大きな問題に発展してしまうことがあります。

 

風テラスでは、働く女性が現場でぶつかるトラブルへの対処法を、わかりやすいマンガの形で発信しております。

 

現場の女性たちに「困った時に役立つ、正しい情報を届ける」という目的で、日々の情報発信を行っています。

 

●当事者が集い、語り合える自助グループの運営

 

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性風俗の世界で働く女性たちの中には、「仕事のことを話せる相手が誰もいない」と悩んでいる人や、「同業者の女性と、仕事の悩みや愚痴を語り合いたい」と考えている人が少なくありません。

 

当事者の女性たちが自分自身の気持ちや悩みを安心して話せる場として、風テラスでは、LINEミーティングを活用したオンライン自助グループ「女の子たちの60分フリー」を定期的に開催しています。女性スタッフがファシリテーションを行い、毎回和気あいあいとした雰囲気の中で、様々な話題が交わされています。

 

 

2.「つなげる」ための生活・法律相談・・・女性たちに「明日の選択肢」を届ける

 

●弁護士・ソーシャルワーカーによる生活・法律相談

 

弁護士とソーシャルワーカーのチームで、借金、離婚、DV、店舗とのトラブル、ストーカー、ホストの売掛、ネットの誹謗中傷、性暴力被害、メンタルヘルス、社会保障の手続き、子どもの学費など、様々な生活・法律相談に応じています。

 

法律的な課題と福祉的な課題が入り混じったご相談も多く、弁護士とソーシャルワーカーがそれぞれの専門知識と持ち味を活かしながら、そして共感的な態度で相談者の気持ちに寄り添いながら、一緒に解決方法を考えていくお手伝いをしています。

 

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利用者の声

「先日はありがとうございました。その後、生活保護も決まり、自己破産に関しても弁護士の先生にお世話になり順調に進んでいます。まだまだ道半ばですが、早く普通の生活に戻れるよう、がんばりたいと思います」(30代・ソープ)

「本当に相談させて頂いて良かったと思いました。コロナの中、仕事を続けることに対する恐怖心がとても強かったので、感謝の気持ちでいっぱいです」(40代・デリヘル)

 

 

他の支援団体や医療機関、及び全国各地の専門職や連携先とのネットワークをつくることによって、夜の世界で明日が見えずに孤立・困窮しているすべての人に、「明日の選択肢」を届けることを目指しています。

 

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プロジェクトの展望・ビジョン

 

2020年のコロナ禍以降、風テラスに寄せられる相談の件数は急増~高止まりの状態が続いています。

 

2023年は、ウェブ広告を出稿して相談者を募る取り組みで787件の増加があり、一年間で合計4,503件の相談が寄せられました。

 

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一方、まだNPO法人の設立3年目で、団体の組織体制や財源は決して盤石ではないため、対応できる相談件数にも限りがあります。

 

夜の世界で孤立・困窮している女性たちに「今日の安心」と「明日の選択肢」を届けるための活動を維持・継続していくためには、財源と人員を強化していくことが欠かせません。

 

今回のプロジェクトでは、年間のべ3,000~4,000人に対して安定的に相談対応できる体制を作ることを目標にしています。

 

●年間「3,000人」にSNS相談や対面相談で生活・法律相談を届ける運営費の内訳


 ・チャットや通話対応ソーシャルワーカー人件費     430万円

 ・弁護士の相談人件費  160万円
 ・SNS相談のシステム費用等 40万円

 ・全国の連携先開拓等の旅費 60万円

 ・事務局スタッフ人件費等  400万円

 ・寄付サイト手数料等 50万円

 ・管理費(経理、保険、法定福利費など)200万円

  =合計 1,340万円 

 

●READYFOR継続寄付の状況 2024年12月9日現在

 

 サポーター 182人

 寄付総額  約30万円/月

 

 性風俗の世界で働く女性を支援している団体には、まだまだ寄付が集まりづらく、助成金にも採択されにくい状況にあります。

 

国や行政などの女性支援の枠組みも、性風俗従事者の支援だけに特化することが難しく、「性風俗で働いている女性に対して、本人の不安と困りごとに寄り添った支援を行う」という団体ミッションに沿って応募できるものは、決して多くない状況です。

 

一方で、風テラスの支援がなければ、私たちのもとを訪れる方々の多重化・複合化した課題は、未解決のまま放置され、悪化していくことも予想されます。

 

その結果、次世代へ貧困や困難が連鎖していくことも考えられます。

 

2024年4月から、困難な課題を抱えた女性を支援するための法律(女性支援新法)が施行されました。どんなバックグラウンドがあっても「女性」という立場で生きづらさや困難を抱えた方を、官民が連携して支援していく枠組みです。

 

こうした時代の流れを追い風にできるよう、皆さまの温かいご支援によって、一人でも多くの女性とつながり、一人でも多くの方に「今日の安心」と「明日の選択肢」を届ける活動を続けていきます。

 

団体概要(2024年12月現在)

相談員

・ソーシャルワーカー 5名

・弁護士 5名

事務局スタッフ 1名

プロボノ・インターン 9名

2024年12月、活動10年目の節目、代表交代を行いました。

 

2015年秋、性風俗店舗で弁護士とソーシャルワーカーによる相談活動を始めた創業者の坂爪真吾から、弁護士で副理事長の徳田玲亜が理事長を引き継ぐこととなりました。

徳田も創業期より弁護士として現場に入り、これまでに延べ約1,000人の女性の声を聴いてきました。現場を通して浮かび上がった課題を踏まえ、様々な解決策や提言を打ち出していこうと考えています。風テラス一丸となって、性風俗の世界で孤立してしまう人を支え合える社会を目指したいと思います。

 

大切なお知らせ―代表交代について―(団体ホームページに遷移します)

 

新理事長 メッセージ

徳田玲亜(とくだ・れいあ)弁護士/相談員

 

風俗で働いていることを打ち明けるって勇気のいることだと思います。でも、風テラスは、風俗で働いている・働いていたことがある人専用の相談窓口です。私たちのところには将来に対する漠然とした不安や愚痴など色々な相談が寄せられています。私も日々風俗業界をめぐる情報のアップデートに努めています。すぐに解決できないご相談もありますが、少しでも明日が明るくなるように、お手伝いをさせていただければ幸いです。

 

 

■最近のメディア掲載・寄稿等

 

 2023年1月23日 NHK「“逃げられない” ホストクラブ通いと売春 困った時どうすれば」

 2023年3月20日 毎日新聞で風テラスの活動が紹介されました

 2023年3月20日 朝日新聞「ホストの売掛」問題にコメント掲載

 2023年3月22日 TBS NEWS DIGの記事にコメント掲載

 2023年4月12日 HBC北海道放送『今日ドキッ!』で、札幌での活動紹介

 2023年5月28日 HBCドキュメンタリー「閉じ込められた女性たち〜孤立出産とグレーゾーン〜」(YouTube動画)に協力

 2023年11月16日 NHKニュース「ホストの売掛問題」に風テラスの弁護士がコメント

 2024年1月26日 医学雑誌『ランセット(THE LANCET)』に掲載

 2024年3月29日 中日新聞「あの人に迫る」で紹介

 2024年4月   日弁連の機関雑誌「自由と正義」に寄稿

 2024年4月18日 仏放送局M6のドキュメンタリーに取材協力

 2024年6月11日 朝日新聞「ひと」欄にて徳田玲亜が紹介

 2024年8月   『月刊ガバナンス』に「風俗で働く若年女性へのデジタルアウトリーチ事業」の成果を寄稿

 2024年8月   『社会福祉研究』 (2024年8月号) に論文を寄稿

 

■受賞歴

 2023年2月 新潟県弁護士会人権賞

 2023年9月 SDGs岩佐賞【平和・人権の部】

 

寄付金が充てられる事業活動の責任者:
風テラス
団体の活動開始年月日:
2015年10月4日
団体の役職員数:
10〜29人

活動実績の概要

風テラスは、生活困窮や多重債務、精神疾患、DV・盗撮・性暴力被害などの重大な課題に直面しているものの、性風俗で働いていることを誰にも言えず、どこにも相談できないまま孤立している女性たちに対して、弁護士とソーシャルワーカーのチームで、福祉的支援と法的支援の両面から支援を行っています。2015年10月から6年間で、累計7,032人のご相談を受けました。相談現場から得られた知見や解決の方向性を書籍化し、新書4冊・法律専門書1冊を刊行しています。LINE(友だち約2200人)やツイッター(フォロワー数約8400人)などのSNSを通して現場の女性たちとつながり、必要な情報や支援を届けています。

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30,000円コース

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●月額30,000円のご寄付(1年間)で、300人の女性とソーシャルワーカーの相談員がつながり、必要な支援を届けることができます

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