靴・アパレル大手であるナイキの株価が、2021年11月の史上最高値から約70%下落し、約8年半ぶりの安値圏で推移している。来週の決算発表を控え、チャートとファンダメンタルズから何が読み取れるかを探る。
ナイキのファンダメンタルズ分析
ナイキは来週火曜日の取引終了後、第3四半期決算を発表する予定だ。市場予想(コンセンサス)は、売上高112.2億ドル、GAAPベースの1株当たり利益(EPS)を0.29ドルとしている。
これは、前年同期の売上高112.7億ドルから0.4%の減収、EPS 0.54ドルからは46.2%の大幅な減益となる計算だ。
興味深いことに、筆者が把握している23人のアナリストのうち、今四半期開始以降に予想を修正したのはわずか3人である。グループ全体のEPS予想は0.24ドルから0.35ドルと幅があるにもかかわらずだ。
修正の内訳は、2人が下方修正、1人が上方修正であり、残りの20人は静観を決め込んでいる。
ナイキのテクニカル分析
次に、直近約9ヶ月間(3月24日火曜日午後まで)のチャートを確認する。
読者諸君は、ナイキが昨年夏以降、弱気の反転パターンである「ダブルトップ」を2回形成していることに気づくだろう(チャート上の赤枠とピンクの網掛け部分)。
これら2つのパターンはいずれもセオリー通りに機能し、その都度、株価は下落した。
2つ目のダブルトップはつい最近発生し、60ドル付近が明確なピボット(転換点)となった。その後、3月20日にはザラ場安値で52.18ドルを記録している。これは2017年10月以来の低水準であり、少なくとも現時点ではそこが底値となったようにも見える。
では、現在のテクニカル指標は何を示唆しているのか。
第一に、2025年4月から8月にかけての上昇分に対し、100%のフィボナッチ・リトレースメント(全値押し)を完了した(チャート上のグレーの水平線と網掛け部分)。
この過程で、相対力指数(RSI、チャート上部のグレーの曲線)は、テクニカル的な売られすぎの状態から脱したように見受けられる。
また、日足のMACD(チャート下部の青い棒グラフと黒・金のライン)は依然として弱気の姿勢を保っているものの、いくつかポジティブな兆候も現れている。
一つは、9日指数平滑移動平均(EMA)のヒストグラム(青い棒)が、下からゼロラインに近づいている点だ。これがプラス圏に浮上すれば、テクニカル的には強気転換となる。
加えて、12日EMA(黒いライン)が26日EMA(金のライン)に向かって上昇している。これら2本のラインが交差(ゴールデンクロス)すれば、それもまた強気シグナルとなる。
オプション取引の選択肢
強気派のオプション投資家は、21日EMA(緑のライン)をピボットとして活用し、「ブル・コール・スプレッド」と呼ばれる戦略を検討している可能性がある。
これは、同じ満期日で、権利行使価格が低いコールを買い、同時に高いコールを売る手法だ。具体例を以下に挙げる。
ロング(買い): 4月2日満期(来週の決算発表後)、権利行使価格57ドルのコール。直近価格は約1.20ドル。
ショート(売り): 4月2日満期、権利行使価格61ドルのコール。約0.40ドルのプレミアムを受け取れる。
ネット・デビット(差し引き支払い額):0.80ドル
この戦略をとるトレーダーは、0.80ドルのコスト(リスク)に対し、最大4ドルの利益を目指している。つまり、最大理論利益は3.20ドルとなる。満期時に株価が61ドル以上であれば、この最大利益が実現する。
逆に、最大理論損失は支払った0.80ドルに限定される。満期時に株価が57ドル以下であれば、この損失が確定する。
※掲載されている内容は作成時点のものであり、現時点における数字を保証するものではありません。また特定の商品や銘柄を勧誘・推奨するものではありません。
※金融商品には価格変動リスク、信用リスク、流動性リスクなどが伴います。投資元本が保証されるものではなく、損失が発生する可能性があります。
※本資料の利用により生じた損害、または本資料に基づく投資判断の結果について、当社は一切の責任を負いません。
moomoo証券株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第3335号
加入協会:日本証券業協会、一般社団法人日本投資顧問業協会
ナイキのファンダメンタルズ分析
ナイキは来週火曜日の取引終了後、第3四半期決算を発表する予定だ。市場予想(コンセンサス)は、売上高112.2億ドル、GAAPベースの1株当たり利益(EPS)を0.29ドルとしている。
これは、前年同期の売上高112.7億ドルから0.4%の減収、EPS 0.54ドルからは46.2%の大幅な減益となる計算だ。
興味深いことに、筆者が把握している23人のアナリストのうち、今四半期開始以降に予想を修正したのはわずか3人である。グループ全体のEPS予想は0.24ドルから0.35ドルと幅があるにもかかわらずだ。
修正の内訳は、2人が下方修正、1人が上方修正であり、残りの20人は静観を決め込んでいる。
ナイキのテクニカル分析
次に、直近約9ヶ月間(3月24日火曜日午後まで)のチャートを確認する。
読者諸君は、ナイキが昨年夏以降、弱気の反転パターンである「ダブルトップ」を2回形成していることに気づくだろう(チャート上の赤枠とピンクの網掛け部分)。
これら2つのパターンはいずれもセオリー通りに機能し、その都度、株価は下落した。
2つ目のダブルトップはつい最近発生し、60ドル付近が明確なピボット(転換点)となった。その後、3月20日にはザラ場安値で52.18ドルを記録している。これは2017年10月以来の低水準であり、少なくとも現時点ではそこが底値となったようにも見える。
では、現在のテクニカル指標は何を示唆しているのか。
第一に、2025年4月から8月にかけての上昇分に対し、100%のフィボナッチ・リトレースメント(全値押し)を完了した(チャート上のグレーの水平線と網掛け部分)。
この過程で、相対力指数(RSI、チャート上部のグレーの曲線)は、テクニカル的な売られすぎの状態から脱したように見受けられる。
また、日足のMACD(チャート下部の青い棒グラフと黒・金のライン)は依然として弱気の姿勢を保っているものの、いくつかポジティブな兆候も現れている。
一つは、9日指数平滑移動平均(EMA)のヒストグラム(青い棒)が、下からゼロラインに近づいている点だ。これがプラス圏に浮上すれば、テクニカル的には強気転換となる。
加えて、12日EMA(黒いライン)が26日EMA(金のライン)に向かって上昇している。これら2本のラインが交差(ゴールデンクロス)すれば、それもまた強気シグナルとなる。
オプション取引の選択肢
強気派のオプション投資家は、21日EMA(緑のライン)をピボットとして活用し、「ブル・コール・スプレッド」と呼ばれる戦略を検討している可能性がある。
これは、同じ満期日で、権利行使価格が低いコールを買い、同時に高いコールを売る手法だ。具体例を以下に挙げる。
ロング(買い): 4月2日満期(来週の決算発表後)、権利行使価格57ドルのコール。直近価格は約1.20ドル。
ショート(売り): 4月2日満期、権利行使価格61ドルのコール。約0.40ドルのプレミアムを受け取れる。
ネット・デビット(差し引き支払い額):0.80ドル
この戦略をとるトレーダーは、0.80ドルのコスト(リスク)に対し、最大4ドルの利益を目指している。つまり、最大理論利益は3.20ドルとなる。満期時に株価が61ドル以上であれば、この最大利益が実現する。
逆に、最大理論損失は支払った0.80ドルに限定される。満期時に株価が57ドル以下であれば、この損失が確定する。
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免責事項
これらの情報および投稿は、TradingViewが提供または承認する金融、投資、取引、またはその他の種類の助言もしくは推奨であることを意図したものではなく、またこれらに該当するものでもありません。詳細は利用規約をご覧ください。
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