PythonによるWebアプリケーション開発の最新動向と2025年のトレンド

※社外のコラムニストによる寄稿です。Pythonに関する情報をお届けします。 日々の業務を自動化し、Web上に仕組みとして定着させる手段として 、PythonとDjangoを活用したWebアプリケーション開発への注目が高まっています。今回は、Python Web開発の最新トレンドと実践的な活用方法について解説します。
目次
PythonによるWeb開発の動向
Python Software Foundation と JetBrains PyCharmが共同で実施している2025年に公開されたPython開発者アンケート(※1)によると、Python開発者の46%がWeb開発に、51%がデータの探索と処理にPythonを利用しており、pandasとNumPyといったライブラリを用いたデータ分析が代表的なユースケースです。更にAI分野にも強みを持つことも特徴ですので、Pythonを軸にWeb・データ・AIを横断して活用する流れは、今後ますます加速していくと考えられています。
そして、Pythonを使ったWeb開発の割合も着実に増えています。先程46%という数字を紹介しましたが、前年は42%でした。これはWeb開発の現場でPythonを選択するエンジニアが確実に増えてきていることが伺えます。 もう1つ注目したいのが、PythonのWebフレームワークです。現在、代表的な選択肢としてFastAPI、Django、Flaskとなどが挙げられます。この中で比較的新しく話題性があるがFastAPIで、Webフレームワークの利用率では第1位の38%という数字で勢いのあるフレームワークだと分かります。一方で、認証機能や管理画面、ORMなどを含んだフルスタックなWebアプリケーションを構築する場面では、機能の網羅性と柔軟性を備えたDjangoが依然として根強い支持を集めています。
別の側面から見みると、市場面でもDjangoエンジニアの価値は高い水準にあります。フリーランスボードが公表している「2025年10月のフリーランス案件の単価における市場動向」(※2)では、Djangoエンジニアの平均年収が約913万円(月収 約76.1万円)に達し、フレームワーク別年収ランキングで11位に位置するなど、Djangoエンジニアの市場価値の高さが伺えます。同調査では、RAGやAIエージェントの実装経験を持つ人材やAI関連職種の単価も高水準であるとされており、AI開発需要の拡大を背景に、Pythonエコシステム全体の成長がDjangoエンジニアの追い風となっています。
(※1)https://blog.jetbrains.com/ja/pycharm/2025/09/the-state-of-python/
(※2)https://freelance-board.com/journals/detail/965
Djangoが選ばれ続ける理由
WebフレームワークのDjangoは2005年の公開から2025年で20周年を迎えました。その持続的な人気には、いくつもの理由があります。
まず挙げられるのが、「Batteries included( バッテリー同梱)」の哲学です。
Djangoは管理画面、認証システム、ORM(Object-Relational Mapping)など、Webアプリケーション開発に必要な機能が標準搭載しています。追加のライブラリを探して入れる前から、実用的なアプリケーション基盤が手に入るため、開発者は核となるビジネスロジックの実装に集中でき、結果として開発効率を大きく高めることができます。
2つ目は、拡張性の高さです。
Djangoの各機能は独立性が高く、一部の改良や交換が全体に影響を与えにくい設計となっています。この特性により、企業の成長に合わせてシステムを段階的に拡張していくことが可能です。将来の拡張を前提としたシステム設計が当たり前になっている現在において、Djangoはその要件にしっかりと応えるフレームワークだと言えるでしょう。
そして3つ目はセキュリティ面での安心感です。
Djangoは、CSRFトークン、SQLインジェクション、XSS攻撃など、多くの脆弱性に対してデフォルトで対応しています。さらにミドルウェアを設定することで、キャッシュコントロールやCSP対策も共通的の仕組みとして一括で管理することができます。
Webアプリケーションでは、セキュリティの要素は欠かせません。どれだけ良いアプリケーションを構築してもセキュリティ側の対応が不十分では大きなリスクを抱えたまま運用をしていくことになります。
Djangoは、こうしたリスクを最小限に抑えるための仕組みを標準で備えている点でも、企業利用に適したフレームワークだと言えるでしょう。
2025年のWebアプリケーション開発トレンド
Python、Djangoに関しての開発トレンドも見ていきます。最新の技術動向を見ると、3つのキーワードが重要になっています。
1つ目は、非同期処理の普及です。
Django開発者の過半数が非同期テクノロジーを採用しており、これによりリアルタイム性が求められるチャットや通知、ストリーミングのようなアプリケーションでもPythonが選択されるようになってきました。Djangoは非同期処理に対応しているため、リアルタイム性が求められるアプリにも使いやすいフレームワークです。
2つ目は、AIとの統合が加速していることです。
Python の機械学習ライブラリとの親和性を活かし、WebアプリケーションにAI機能を組み込む事例が増えています。データ分析からレコメンデーション機能まで、幅広い AI 活用に対応できます。
3つ目は、マイクロサービス化の進展です。
大規模システムの開発において、Djangoの独立性の高さがマイクロサービスアーキテクチャとの相性の良さを発揮しています。その結果、機能ごとの分割や将来的な拡張にも柔軟に対応できます。
Python / Djangoを活用した Webアプリケーション開発やDX開発は経験と技術力のある会社と進めるのがおすすめ
自社で実現したいシステムや運用、その先にあるアウトプットを明確にした上で、どの技術を選定するかを慎重に見極める必要があります。その中でも汎用性や拡張性、将来性を考えるとPython / Django はとても有力な選択肢です。
ただし、自社にとって本当に適切なのかを判断するのが難しい場合は、Python/Djangoによる設計や開発を知見や実績がある会社に相談しながら最適なアーキテクチャや進め方を検討していくのが良いでしょう。
PythonやDjangoを使ったWebアプリケーション開発をご検討されている企業様は、株式会社グローバルウェイの約10年にわたり蓄積してきた経験と技術力がお役に立てます。
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