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マガジン一覧

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『合成音声音楽の世界2025』告知 + キミナミインタビュー アウトテイク

『合成音声音楽の世界2025』についてStripelessが制作するボーカロイド音楽・文化の批評同人誌『合成音声音楽の世界』が今年も頒布されます。私は例年通り楽曲・アルバムレビューと、昨年鮮烈なアルバムをリリースしたキミナミさんのインタビューを寄稿しています。 今年はレビューの形式が大きく変わりました。これまでは一つ一つの作品をばらばらにレビューするディスクガイド形式だったわけですが、今年はレビュアー一人一人が年間ベスト的なリストを作成し、その総評を書くというもの。そのた

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HVNC i.e. Puhyunecoインタビュー:『That Day I Was』は「あの日の僕」を成仏させるために

2017年に動画サイト上で活動を開始したPuhyunecoは、2019年までの約2年間、精力的に楽曲を投稿していた。耳に残る抒情的なメロディ、ノイズを混ぜ込んだサウンドデザイン、不安定な精神と恋心を描いた歌詞、奇妙に変調された初音ミクの歌声。Arcaなどの先鋭的な電子音楽家の系譜を偲ばせながらも、独自の美意識が徹底されたその音楽性は、当時のアンダーグラウンドなボカロシーンにおいて異彩を放っていた。 2020年には初のEP『Present』をリリース。収録曲の「akane (2

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アメリカ民謡研究会・Haniwaインタビュー 合成音声×ポエトリーリーディングで紡がれる、唯一無二の作風の根源に迫る

このインタビュー記事は、音楽制作プラットフォーム・Soundmainのブログで連載されていた『オルタナティブ・ボカロサウンド探訪』を、当該サイトのサービス終了に伴いインタビュアー本人が転載したものです。 初出:2023/03/07 2007年の初音ミク発売以来、広がり続けているボカロカルチャー。大ヒット曲や国民的アーティストの輩出などによりますます一般化する中、本連載「オルタナティブ・ボカロサウンド探訪」では、そうした観点からはしばしば抜け落ちてしまうオルタナティブな表現を

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でんの子P インタビュー マニアックな要素をポップに聴かせる、ボーカロイド音楽ならではの「縛り」と作り方

このインタビュー記事は、音楽制作プラットフォーム・Soundmainのブログで連載されていた『オルタナティブ・ボカロサウンド探訪』を、当該サイトのサービス終了に伴いインタビュアー本人が転載したものです。 初出:2023/01/20 2007年の初音ミク発売以来、広がり続けているボカロカルチャー。大ヒット曲や国民的アーティストの輩出などによりますます一般化する中、本連載ではそうした観点からはしばしば抜け落ちてしまうオルタナティブな表現を追求するボカロPにインタビュー。各々が持

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review: アメリカ民謡研究会 - この音楽は実時間に則って構築されるから、私はその演奏方法の備忘録を作る必要がある。 (2018 / song)

「ボカロシーン」というシステム 私はなぜボカロ曲をずっと聴いているのだろうか。音楽性を問わず様々な曲が「ボカロシーン」という同一のシーンに帰属する性質による多様さ、合成音声の人ならざる歌声の魅力、10代前半の頃から10年以上聴いていることによる馴染みのよさ……。いくつか答えが思い浮かぶが、これらと同じくらい本質的だと思う答えに、アマチュアによる文化であること、そして個人による宅録が中心にあることが挙げられる。 改めて言うまでもないかもしれないが、ほとんどのボカロ曲はアマ

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review: あえる - フリミエロイド詮索中 (2015 / song)

【初音ミクV3】フリミエロイド詮索中【オリジナル】 - ニコニコ動画 「フリミエロイド詮索中」は、2012年から活動するボカロP・あえるが2015年に発表した作品。歌われる音高はたった2つだけ。ボーカルのリズムはひたすらに8分音符を刻むだけ。コードもオーソドックスな進行(1645)をずっと繰り返すだけ。それなのに、なぜこの曲はこんなにも豊かに響くのだろう。 もちろん、AkufenやMax Tundraを想起させるサウンドコラージュ的なアレンジによるものは大きい。本作を再生

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音楽オタクに聴いてほしいボカロアルバム10選[サブスク/Bandcamp有]

例えばPitchforkやResident Advisorなどの批評媒体、例えばRate Your MusicやAlbum Of The Yearなどのレビューサイト、例えばDU BOOKSやアルテスパブリッシングなどの出版レーベル。これらを追うような人は広く「音楽オタク」と括られると思うが、その中に常日頃からボーカロイドを聴いている人はどれだけいるだろうか。きっとそういないだろう。中には進んで避けている人もいるかもしれない。しかし、ボカロシーンにはそんな「音楽オタク」にも響

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column: ボカロっぽさと現行ヒップホップ/ラップの交差点?――DECO*27「カイコ」とElle『TWO SIDES』について

DECO*27 - カイコ (2025)無秩序なシンセサイザー DECO*27は2008年に活動を始めたボカロP。これまでに「モザイクロール」(2010年)、「ヒバナ」(2017年)、「ラビットホール」(2023年)など数多くのヒット曲を生み出してきた。ボカロシーンの初期から活動し現在に至るまで第一線で活動するDECO*27は、今や「ボカロ文化の顔」のような扱いをされることも珍しくない。 昨年11月にリリースされた「カイコ」は、DECO*27にとっての新機軸を感じさせる

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【雑談】VOCALIFE(but dead)のセットについて

今年9月にnagomix渋谷で開催されたクラブイベント「VOCALIFE(but dead)」に出演しました。普段は「今を生きるボーカロイド」をテーマにしたイベントなのですが、番外編的に開催された今回のテーマは「いつか死ぬボーカロイド」。ノイズあり朗読あり絶叫あり祈りありで、とても面白いイベントでした。私は実質初DJということで不安もあったのですが、おかげさまでなんとかいい感じになったのではないかと思っています。 当日の録音はこちら。映像素材は当日のVJも担当してくださった

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【寄稿】ユリイカいよわ特集 + こぼれ話

先日発売された『ユリイカ 2024年10月号 特集=いよわ』にインタビューと論考で参加しました。それぞれ「止められない時間の感触」と「多様なボカロ曲――いよわを通して見るシーンのバラエティ」というタイトルです。この記事では告知を兼ねて、原稿についての話や、そこには入れられなかったこぼれ話をささっと書いてみたいと思います。 そもそも、これまで『ユリイカ』のボカロ関連の特集というと、2008年末の初音ミク特集が唯一でした。つまり、約16年ぶりにして2度目の特集がいよわ特集という

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最近の邦楽に至るまでのボカロ文脈 ―ずとまよ・YOASOBI・ヨルシカ―

改訂:2021/04/09 2020年、日本のヒットチャートに目立った動向と言えば、YOASOBI「夜に駆ける」や瑛人「香水」などに代表されるTikTokやストリーミングサービス内でヒットした楽曲の台頭でしょう。その中でもYOASOBIは同じく若者を中心に大きな人気を集めているヨルシカ、ずっと真夜中でいいのに。と併せて「夜好性」と括られ注目を集めています。このネーミングは3組共に名前に「夜」が入っていることが由来ですが、実はそれ以上に大きな共通項が存在します。ここではそんな

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オルタナティブ・ボカロサウンド探訪

音楽制作プラットフォーム・Soundmainのブログで連載していた『オルタナティブ・ボカロサウンド探訪』を、当該サイトのサービス終了に伴い転載。

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アメリカ民謡研究会・Haniwaインタビュー 合成音声×ポエトリーリーディングで紡がれる、唯一無二の作風の根源に迫る

このインタビュー記事は、音楽制作プラットフォーム・Soundmainのブログで連載されていた『オルタナティブ・ボカロサウンド探訪』を、当該サイトのサービス終了に伴いインタビュアー本人が転載したものです。 初出:2023/03/07 2007年の初音ミク発売以来、広がり続けているボカロカルチャー。大ヒット曲や国民的アーティストの輩出などによりますます一般化する中、本連載「オルタナティブ・ボカロサウンド探訪」では、そうした観点からはしばしば抜け落ちてしまうオルタナティブな表現を

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でんの子P インタビュー マニアックな要素をポップに聴かせる、ボーカロイド音楽ならではの「縛り」と作り方

このインタビュー記事は、音楽制作プラットフォーム・Soundmainのブログで連載されていた『オルタナティブ・ボカロサウンド探訪』を、当該サイトのサービス終了に伴いインタビュアー本人が転載したものです。 初出:2023/01/20 2007年の初音ミク発売以来、広がり続けているボカロカルチャー。大ヒット曲や国民的アーティストの輩出などによりますます一般化する中、本連載ではそうした観点からはしばしば抜け落ちてしまうオルタナティブな表現を追求するボカロPにインタビュー。各々が持

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虻瀬犬 インタビュー カオティックで異国情緒薫るサウンド、ボカロだからこそ描ける「人間ではない」モノたちの世界

このインタビュー記事は、音楽制作プラットフォーム・Soundmainのブログで連載されていた『オルタナティブ・ボカロサウンド探訪』を、当該サイトのサービス終了に伴いインタビュアー本人が転載したものです。 初出:2022/12/14 2007年の初音ミク発売以来、広がり続けているボカロカルチャー。大ヒット曲や国民的アーティストの輩出などによりますます一般化する中、本連載ではそうした観点からはしばしば抜け落ちてしまうオルタナティブな表現を追求するボカロPにインタビュー。各々が持

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シャノン インタビュー ボカロは既存ジャンルの夢を見る? アニメMVも手がけるマルチクリエイターの思考法

このインタビュー記事は、音楽制作プラットフォーム・Soundmainのブログで連載されていた『オルタナティブ・ボカロサウンド探訪』を、当該サイトのサービス終了に伴いインタビュアー本人が転載したものです。 初出:2022/11/04 2007年の初音ミク発売以来、広がり続けているボカロカルチャー。大ヒット曲や国民的アーティストの輩出などによりますます一般化する中、本連載ではそうした観点からはしばしば抜け落ちてしまうオルタナティブな表現を追求するボカロPにインタビュー。各々が持

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